Member Interview - メンバーインタビュー

仲間と補い合いながら、挑戦を未来の価値に変える

水戸部雅史（Masashi Mitobe）

NODE シニアコンサルタント

生命保険会社やデジタル広告代理店を経て、NODEに転職した水戸部雅史。数字とデータという、目に見える結果を追いかける日々を経て気づいたのは、「一人で感じた限界も、仲間とつながることで超えていける」ということ。デジタルを活かした新しい挑戦や、働く意味への気づきを語ってくれました。さらに、将来的に目指したい働き方や事業への思いまで、率直な言葉で明かします。

数字に追われた日々から、デジタルで見つけた新しい戦い方

Ｑ NODE入社までの経緯を教えてください

新卒で生命保険会社へ入社して、最初の年は、保険代理店向けの問い合わせ対応やオペレーター管理など、コールセンター業務を担当していました。その後は名古屋へ異動し、代理店営業として自社商品の提案を担当。ただ、数字を追うことへのプレッシャーも強く、「このお客様には本当にうちの商品が合うのか」と悩む日々。結果も出せず、評価も上がらず、正直つらい時期でした。
そんな中、コロナ禍で戦い方が一変。オンライン商談ツールを活用した保険提案が進む中で、「デジタルで営業を変えられる」という実感が生まれました。ツール活用のレクチャーを担当し初めてエリア上位の成績に。自分の工夫や取り組みが目に見える形で評価されたことで、デジタルの可能性に惹かれていったんです。

Q 転職を考えた理由は？

「デジタルを使って成果を出せる人になりたい」と思い、2社目ではインターネット広告代理店に転職。デジタル広告の運用を担当しました。未経験から猛勉強でキャッチアップしましたが、24時間配信される広告の運用や調整、分析や報告は心身ともにハード。粗利が伸びず、成果が見えない苦しさも味わいました。それでも後輩育成にやりがいを感じ、社内マニュアル整備などにも取り組むようになった頃、視野が少しずつ広っていき、先輩や後輩の仕事の進め方にも目が向くようになりました。

「今の自分の力だけでは結果は出せない」。そのことを素直に認められるようになった時期でもあります。先輩後輩関係なく、自分から相談したり、苦い経験やナレッジもシェアしたりと毎日必死にやっていたら、周りの目も少しずつ変わっていった気がします。

Q NODE入社のきっかけは？

一方で、クライアントと深く向き合うほど、「デジタル広告だけでは届かない領域がある」と痛感したことが転機になりました。クライアントの上層部と話す中で、広告施策の前に戦略が必要だと感じ、「マーケティングを全体から語れる人になりたい」と思ったのがNODEに関心を持ったきっかけです。

Ｑ入社してから10か月、現在はどんなお仕事を担当されていますか

入社後はまず社内オンボーディングを経て、生活関連商品のユーザー調査を担当しました。利用者へインタビューし、「なぜ選んだのか」「どんな瞬間に愛着が生まれたのか」など、リアルな声を拾い上げて分析するプロジェクトです。初めてのインタビュー調査で準備は大変でしたが、仮説と実際の声が重なったときの手応えが大きかったですね。自分もその商品のユーザーだったので、自然と自分ごととして捉えられました。

現在は、大手小売企業のCRM・プロモーション支援に関わっています。メーカーと協働で体験イベントやキャンペーンを企画し、会員アプリを活用した認知施策を担当。チームメンバーの強みを掛け合わせながら、一気通貫でプロジェクトを進めています。

チームで得意分野を補いながら成長し、成果を生み出す

Q 今の仕事でやりがいを感じる瞬間を教えてください

今はまだデジタル領域で大きな成果を出せているわけではありませんが、その一方で、自分に経験のない分野から学べることが多くて刺激的です。
たとえば実際のイベント体験の設計や販促物の制作など、これまで関わったことのない領域に携わる中で、小売業界出身のメンバーやマス広告業界での制作経験のあるチームのメンバーから新しい考え方やスキルを吸収できている実感があります。逆に、僕が得意なデジタルの施策・データを見ていくような部分では、他のメンバーがどんどん関わってくれるようになっていて。得意分野を補い合いながら、チームで一体感を持って結果を出しに行く。これ自体がすごいやりがいっていう感じですね。

Q 自分の経験、強みをどう生かしている？

前職では主に個人の営業成績や粗利で評価されることが多かったのですが、NODEに来てからは「チームで価値を生み出す」ことの面白さを強く感じています。得意・不得意はあっても、それぞれの強みを掛け合わせてチームで結果を出す。そのプロセスが自分には合っていると気づきました。
僕はサッカーが好きで、試合を観ていると「この選手をここに置くと輝く」といった采配の妙があるんですよね。仕事もそれに近い感覚があります。まだ入社して1年経っていませんが、NODEの中でも、そして将来的には社会全体でも、働く人が楽しくやりがいを持てる環境をつくることに貢献していきたいです。

Q苦戦したこと、現在の課題は？

今までは数字やデータで物を語ることが多かったのですが、数字やデータがないときに自分は何を語れるのか。そこの課題に直面している感覚です。今担当しているプロジェクトでは、数字では語れない楽しさや、ワクワクするようなクリエイティビティが重視されています。これまでの仕事では、数字やデータを積み上げて目標や予測を作り、それを達成するために行動していましたが、今のプロジェクトでは、先に高い目標を設定し、その目標をどう達成するか、チーム内でどう価値を発揮できるかを考える必要があります。この考え方に適応して結果を出すことが今の課題です。

苦労してきた経験を生かして、働きやすい環境を生んでいきたい

Q 今必要だと感じているスキルは？

2つあります。1つはプロジェクト推進の面で、デジタルに閉じない、実際の体験設計や参加者が楽しめる工夫、テンポの良いコミュニケーションなど、他のメンバーの得意なスキルを習得すること。自分自身の強みと組み合わせることで、もっとバリューを提供できるようになりたい。
もう1つは、組織運営やメンバー育成。個人のキャリアビジョンや目標に対して会社としてどう支援し、どうモチベートできるか、コーチングのようなスキルを身につけたい。日本では真面目に働きすぎて仕事はつらいものだと感じる人が多いですよね。そうした環境や捉え方を変えられるように、まず自分が日々前向きにやりきる能力が必要だなと感じています。

Q NODEはどんな会社ですか？

入社当初は、「小規模ファームならではの難しさ」を感じる場面もありました。3〜4人規模のプロジェクトでは経験差や上下関係が明確なので、その世界の中で視界が狭まり自分のベクトルが内に向いてしまう瞬間も。でも今は、メンバー同士で横のつながりを増やしたり、お互いをカバーし合うチームプレイを意識したりすることで、良い流れが生まれてきています。
プロジェクトで直接的な関わりはないのですが、代表の金さんからもらう、仕事論や組織論のフィードバックは正直レベルが高く、最初はついていくのに必死でした。が、考え方やビジョンに触れる中で、自分が大きく成長している実感があります。「誰かを幸せにできると信じて、自らの意志で動く。そして一人ひとりの意思の力を信じ、共創することで、皆が活きる世界をつくる」というビジョンに共感し、今の自分には何ができるのか、自分なりに考えられるようにもなりました。
NODEは強い個が際立った組織です。一方で、チームで団結すれば、さらに強い力を発揮できる。クライアントや生活者の方に最大のバリューを提供するために、個と組織のバランスが調和した会社づくりに貢献していきたいです。

Q 人生の目標を教えてください

父は長年リース事業と学習塾を経営してきました。明確には決まっていませんが、自分もその事業と、従業員の方や携わっていただいている方を支えていきたいという気持ちはあります。事業を大きくするというよりも、形を変えながらでも繋いでいきたい。特にアナログ中心の業務をデジタル化するなど、時代に合わせて改善していければと思っています。

自分自身が才能やセンスで成功してきたいわゆる「ビジネスエリート」ではなく、なかなか結果が出なかった苦い経験があるからこそ、後輩や周囲の人の苦労も理解できて、きっと役立てることもある。プロジェクトだけでなく、会社運営や組織マネジメント、社会人のリスキリングの観点も磨いていきたいです。そのためには、日々、目の前のことに全力で挑むこと。サッカーで言うなら、結果を出せるように体を張って走り回ってチームのために戦う、そんな存在でありたいですね。