Member Interview - メンバーインタビュー

デザイン思考を実践し、仕事と人の縁をつないでいく

足利 洋城(Hiroki Ashikaga)
NODE シニアコンサルタント

CM制作会社から、NODEへ転職した足利 洋城。ビジネスとクリエイティビティとの融合に苦心する今の課題や将来への展望までを語ります。NODEを「チャンスをくれた場所」と語る彼に、仕事をする上で大切にしている思いについても聞きました。

限界値を知り、ビジネス思考を学びたいと決めた転職

Q 前職はどんなお仕事を?

キャリアのスタートはCM制作会社です。NODEに転職するまでずっと同じ会社にいました。最初の5 年はアシスタントを経由してプロダクションマネージャーとして現場を仕切り、テレビ CMに特化した映像制作をしていました。ありがたいことに誰もが知るような有名な企業CMを担当して、業界でも一流と言われる監督やクリエイティブ職の方々と仕事をさせてもらい、貴重な経験を積むことができました。

ただ、映像は好きだったんですけれど、やっていくうちに、それが誰の何のためにやっているのかが自分の中でわからなくなって。それで、現場を離れて会社を辞めようと思ったんです。自分の仕事で身近な人をハッピーにできているのだろうか、自分は何の役に立てているのだろうかと疑問に感じ始めたのがきっかけです。

Q そこで転職を?

それが、いざ辞めようと思ったとき、別部署のトップだった人が当時のポジションを捨てて新規事業を立ち上げたんです。話を聞きに行くと、「“デザイン思考”を取り入れて、映像の力を通じてビジネスの課題を解決する」と。当時の僕はデザイン思考もビジネスのこともまるで知らなかったので、全く意味がわからなかった(笑)。でもそんな意味がわからないことを、目をキラキラさせて語る大人がいて、一緒に働いたら自分が今抱いている課題を解決できるのかもしれないと思い、立ち上がった新規部署に異動しました。

その人が言っていた、「一流の人は一人でなんでもできるかもしれない。でも、自分みたいな普通の人でもみんなで力を合わせれば、それ以上に世の中にいいものを作れると思っている」この言葉は今でも大事に思っています。

Q その新規部署でのチャレンジから、なぜNODEへ?

結局その部署は色々あって解散になり、当時の社員もみんな退職しました。でも自分は、上司の考えや、僕らがやろうとしたことは正しかったと会社に証明したかったし、会社にとっても新しい道を作れると思っていたので残りました。
当時、同じ仲間として動いていた外部のパートナーがデザイン思考の第一人者だったこともあり、大手の新規事業立ち上げや、行政にデザインアプローチを取り入れるプロジェクトなどさまざまな仕事の声を掛けてもらいプロジェクトマネジメントで携わらせていただきました。けれど、自分の限界値を感じて……。
その後も、ありがたいことに新規の相談もいただいたのですが、映像の話はできても、ビジネスの本質的な課題解決につながるような、打ち返せる球がない。ビジネスにおけるアプローチができるようになりたい、それが身につく環境で働きたい、そう考えました。

NODEはユーザー中心設計と、ビジネスの推進を両輪で実践しているところに惹かれ、自分がやりたいことと合致しているなと思い、転職を決めました。

一過性の流行ではなく、カルチャーとして根付かせるには

Q NODEに入社してみていかがでしたか?

コンサルタントとしてどうプロジェクトを進めるのか、頭ではわかっていたつもりでしたが、思考とアプローチ法が違い過ぎて、壁にずっとぶつかっています。

NODEのコンサルティングは、ビジネス全体の背景やクライアントの状況を見た上でご提言していく上流からのアプローチですが、僕はずっと現場のマネージャーとして動いていたので、進め方がボトムアップなんです。現場の人の声を聞いて目の前のタスクを進めるたび、社長の金さんに「ボトムアップ思考すぎる。本当に今このプロジェクトにおいて、クライアントにとって何が大事なのかを考えるように」と指摘されています。最大の課題ですね。

Q 今担当している業務は?

リテール企業とメーカー企業とのコラボプロジェクトを担当しています。ターゲット層のユーザーに新しいシーンを提案し、新習慣を広げて、商品を拡販していくプロジェクトです。商品を売るための一過性の流行りではなく、カルチャーが根付く一助になれたらと思って取り組んでいます。

Q 足利さんならではの強みもあるのでは?

NODEが会社としてクリエイティブ面の強化を進めていることもあり、今までの経験を生かして組織のクリエイティビティを高めることや、組織運営の面で期待してもらっていますが、まだ自分なりの正解は見つかっていません。
33歳でコンサル未経験の僕を採用し、チャンスをくれた場所なので、その期待に応えたいなとは思いますね。

これまで受け取ってきた縁を、誰かに繋げられる人間になりたい

Q やりがいを感じる瞬間は?

誤解を招くかもしれませんが、自分は、人生で仕事を面白いものだと思ってやってきたことがないです。でも、仕事だからこそ責任を持ってコミットしています。
やりがいは、若い頃はアウトプットされる映像でしたが、今は仕事で関わった人から言われる感謝の言葉や、目に見えて仕事で何かが動いたと感じること、世の中で意味や意義があるものに携われたとしたら、やって良かったなと思えます。

Q 仕事をする上で大切にしていることは?

NODEの社員インタビューで読んだ「仕事って愛だと思います」は、僕も近い感覚を持っています。ビジネスはもちろん利益を上げなくてはいけない世界ですが、お金だけじゃないという矛盾する部分も常にある。愛を持って接することが大事で、結局、「誰かと、何かをしたい」のかもしれません。
これまでのキャリアでは恩恵を受ける側でしたが、年齢的にも、今後は誰かのそういう存在になってあげられたらいいなって、心のどこかで思っています。だから空っぽな人間でいちゃいけないと思っているし、これまで繋いでもらってきたものを今度は誰かに繋げていきたいです。

Q 夢を教えてください。

一つだけ思っているのは、地元の横須賀に何かしたいということ。横須賀は一時期、人口減少率が日本でトップクラスでした。以前の仕事で、地域活性化を狙った猿島のアートイベントに関わらせてもらいましたが、僕も地元のために将来的には何かできたらいいなと思っています。
そのためにも、守破離の「守」をまずNODEで作りたい。最終的には、「離」の部分で今まで繋がってきた人に対して恩返ししたいですね。

足利 洋城(Hiroki Ashikaga)

1990年、神奈川県生まれ。日本大学経済学部卒。CM制作会社を経てコンサルタント業界へ。趣味がないことが結構悩み。ほっとする休日は、何も予定がない日。気ままに映画を観たり、本を読んだり、ゲームをしたり。

取材・文/竹本紗梨 写真/雨森希紀 ヘアメイク/大波苑佳

| 活躍するメンバー

企業変革のために、人の「NODE」をつなぐ流儀
金 均

代表取締役

諦めず、泥臭く。クライアントとユーザーの幸せを求めて
合田 未怜

NODE 取締役 コンサルティング事業担当

約束以上の成果を。もがいて見つけた一つの答え
豊永 泰士

シニアディレクター

ミッドライフクライシスに葛藤しつつ、価値創出に力を尽くす
細井 睦弘

マネージャー

立場を越えたアイデアで、顧客を幸せにするサービスを
伊藤 英里

マネージャー

話術が得意の営業から、飛び込んだコンサル道
栗原 賢

ディレクター

未体験の挑戦を続けて、自己の可能性を広げていく
森 ゆき

Webディレクター

コンサルの世界で、見習いからコンサートマスターへ
山内 健太郎

ディレクター

立ち止まらず手を動かし続け、前へ進んでいく
田中 駿祐

ディレクター

高い視座と深い思考力、自分の強みを求めて
伊藤 翔一郎

ディレクター

物事の本質を見つめ、良い社会を作っていく
谷相 圭一

マネージャー

考え抜き、経験を積み、勝率を上げていく
加藤 拓斗

マネージャー

「なかった頃には戻れない」という物やサービスを世に出すために
石田 直行

ディレクター

おしゃれなものの社会的価値を上げる第一人者になりたい
市川 由佳

コンサルタント

顧客に誠実に、本質的な課題解決をしていきたい
井上 亜美

コンサルタント

チームや事業をリードできる人材になりたい
米川 諒

シニアコンサルタント

人のサポートをしたい。常に成長し続けていたい
嶋村 知美

アクセラレーター

新しいことに挑戦して、仕事にワクワクしていたい
竹澤 幸

アクセラレーター

情報、人、会社、そして歴史をつなぐ観察眼
相澤 利彦

顧問・イノベーションプロデューサー

人に価値をもたらす最後の一手はカルチャーを生み出す力
竹内 崇也

エグゼクティブディレクター

複業を楽しくするニュートラルな選択
堀込 泰三

客員ディレクター

人と環境の間に生まれる意味を、コミュニティにつなぐ
前田 俊幸

コンサルタント

ルールの最小化で創造性を導く、インフラ構築を
西澤 篤央

コンサルタント

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