Column - コラム

DX変革者のための意見交換会 Vol.1

「変革者たちへエールを!」NODEイベント開催のご報告

2021年9月30日に、NODE主催「DX変革者・組織を超えた勉強会&ネットワーキング」イベントの第1回を開催しました。本イベントの開催のきっかけは、プロジェクトを通じてお聞きした、こんな声でした。

「DX/CXの本質は、ビジネスそのものの変革であることは知っている。
ただ、全社で意思決定するのはえらく難しい

「ソリューション事業者やコンサルファームは良い事例ばっかり持ってくる。
ただ、知りたいのは失敗事例だ」

「もはや自社内に閉じていては無理だ。
オープンに多様な企業と情報交換し、相互に推進していく必要がある

組織・役職を超えて、フランクに意見交換し、成功だけでなく失敗も分かちあい、励みあう場が今こそ必要ではないか。それであれば、人と人をつなぐオープンコミュニティを志向するNODEがその場をつくろうと決意し、「変革者たちへエールを!」をコンセプトに掲げて企画しました。

「人のつながり」と「変革への情熱」と「同じような仲間がいるんだという励まされる気持ち」 を感じていただける会を目指して、今後もブラッシュアップしながら本イベントは継続していく予定です。

以下、当日のご報告と、今回ご参加くださったゲストからの現場での声を一部お届けします。

1. 当日のプログラムご報告

【テーマ】D2Cとロイヤルティプログラムの“理想と現実”を語る

第1部:トレンド勉強会

「米国:顧客との直接的な関係を深める変化のトレンドとNike の戦略、プログラム実施」
(IBAカンパニー代表取締役社長 射場 瞬さん)

第1部は、元・日本コカ・コーラ社マーケティング本部副社長で、現在は米国ビジネスの最新知見を活用した企業コンサルを行う射場さんによるセミナー。この4年間で直販率を3倍へ、売上・利益増だけでなく販促費の削減までかなえた「Nike」の戦略解説を中心に、アメリカの最新事例の共有がされました。大変に詳細なリサーチに、多くの方がメモを真剣に取られていました。

第2部:意見交換およびネットワーキング

続く第2部では、お集まりいただいた20名近い、DX変革者のゲストの皆さまお一人お一人に、自己紹介と、自社で進めるDXの「理想と現実」のお話をいただきました。感染対策のために普段より交流しにくい環境ながらも、会場は共感で大いに盛り上がりました。

2. ゲストへの直撃インタビュー

活気付く当日の会場内で、5人の方に本イベントに参加しての感想や、次回への期待についてお尋ねしました。

今日いらした皆さん、本当に同じような境遇で、同じ悩みをお持ちなんだって分かって、すごく勇気付けられました。親近感ですよね。お一人お一人の自己紹介をYouTubeなんかで流していただけたら、疲れた時にずっと観ながらお酒を飲んでいられます。せっかくなのでお会いできた方とは一緒にお仕事できれば、とも思いましたね。ここに集まるメンバーなら、小さなきっかけから相当に会話が広がりそうなので、コロナが明けたらみんなで乾杯しながら、自由なセッションをさせてもらえたら。ぜひまたこういう会をやってほしいです。
(株式会社セブン-イレブン・ジャパン 商品本部 販売促進部 デジタル販売促進 統括マネージャー 杉浦克樹さん)

今はどこも生きるか死ぬかの転換点ですよね。社内の変革をするにも、これまでとは全然違うやり方をしないとならない。僕は小売業一筋なんですけど、小売はDXが遅れているので、メーカーさんやプラットフォーマーさんに勉強させてもらいながら、お客さまに届けられる価値をみんなで考えられたらいいなと思います。一社だけでやる時代はもう終わっていますからね。今後も情報交換というよりも、お互いに話し合って、「新しい価値はこうだよね」とか、妄想ができたらいいのかな。イノベーションってぶっ飛んだ妄想からしか起きないと思うので、いい意味で変な人たちが集まってくると面白いですね。
(株式会社ユナイテッドアローズ 執行役員・CDO 藤原義昭さん)

変革の時代にオープンであることを重視している人が集まっているので、気兼ねなく会話できて、すごくいい場だなと思いました。先ほどはお取引先の企業の方にもお会いできて、社内の組織を飛び越えてお話できる機会は滅多にないので、ここでしかできない話ができたかな、と。射場さんの講演はとても参考になりましたし、メモしまくりました。普段はあまりしないんですけども(笑)。ただやはり商材が異なる部分もあるので、我々のビジネスに照らすとどう活用できるのかを考えながら聞いていました。少し思考が前に進んだかなって思います。
(サントリーホールディングス株式会社 デジタル本部 DX戦略部 部長 中村佳史さん)

同じ境遇で悩んでいる方のお話が聞けて、今まで凝っていた肩がひたすら軽くなった気持ちです。みんなの課題感や悩みが聞けると、明日から頑張ろうって思えますね。次はフリーディスカッションの場があるといいなと思いました。このレイヤーの皆さんだとアイデアが相当に出てきそう。横断組織の作り方、どうやって周囲を納得させてきたのか、どんな失敗してきたのか、ぜひ聞いてみたいです。自分でもプレゼンしてみたいなって思います。
(株式会社パン・パシフィック・インターナショナルホールディングス CMIO室 室責任者 伊藤 諒さん)

冒頭の講演はすごく刺激的で、まさにうちはメーカーでコロナ禍になって急いでオンライン通販を始めたところなので、Nikeの直販に振って成功した事例は参考になりましたし、僕たちも頑張ろうと思えました。今日集まった方がたは、自分の面白い世界を持っている方が多くて、もちろんビジネスにつながれば有り難いですが、でもそれだけではなくて、本当に好奇心からいろんな質問をされている方ばかりなのが印象的でした。この場に呼んでくださって本当にありがとうございます。
(ユカイ工学株式会社 代表取締役 CEO 青木俊介さん)

3. NODE代表よりメッセージ

イベントにお越しいただいた皆さまお一人お一人に、大変感謝しております。
DXの変革者たちは、社内で厳しい立場におかれがちですが、同じようなお立場で頑張っている人が外部にもおり、組織を超えて協働したり、知恵を出し合ったりすることができれば、景色は違うものになると思っておりました。そして今回、多くの方にお集まりいただき、その思いは確信に変わったところです。

NODEは、創業からのライフワークとして、組織を超えて変革者たちをつないでいく取組みを続けてまいります。まだまだ試行錯誤中でありますが、ご参加者のご意見を頂きながら、改善を続け、皆さまにとってよりよい場にできればと思っています。
(株式会社NODE 代表取締役 金 均)

文・編集/丸山央里絵(Funday)
  • デジタルトランスフォーメーション(DX)
  • 変革者
  • コミュニティ創造

|Column - コラム

Afterコロナで加速する、リテールの二極化
今こそリテールに本質的な変革を【前編】

お客様に売る場でなく、楽しんでもらう場へ
今こそリテールに本質的な変革を【後編】

企業と顧客が共創する、これからの“we”の時代
時代を先取りしたマーケター「嵐」に学ぶ

自律的に考え動く、約300万人の嵐ファンコミュニティから学べるもの
これからの企業や商品ブランドを考える【前編】

メニュー単体からトータル支援まで、
幅広く対応させていただきます。
まずはご相談ください。
お問い合わせ